不思議なもので
人を好きになると言う事自体は、きっと簡単なことなんだろうが、好きになったその後の事ばかりを考えてしまい
家族の為と言う事が、深層心理で人を選んでしまい、結局老婆が言う心の底から愛せそうな人がいないまま
もう3年が経っていた。
もう諦めていたと同時に
ずっと心に秘めていた殺意の蓋がゆっくりと開いてしまったあの老婆に…
Tは老婆にようやく愛せる女性が出来たと
嘘の連絡をして老婆を呼び出した
そして絵画の前で滅多刺しにしてやった
老婆はなんとも醜い悲鳴をあげていたが
Tを苦しませた事を考えるとその悲鳴は快感そのものだった
不思議な事に、これで呪物として成立する事になる
老婆が息絶えた時に老婆から血の匂いではなく
物凄い焦げた匂いがした。老婆は全身焼き爛れていたと言う
この絵は完成したと確信に変わった
老婆はこう言っていた
完成した後に最初の1人はT自身が心の底から愛した人に見せないと呪物として完成がしないということ
最初の1人目の犠牲が肝心だと
この心から愛した人に見せないと
と言う部分だが、この3年間老婆への恨み辛みが
別の意味で愛を超える程の殺意の念が込められていた
歪ながらもこの絵画の完成に漕ぎ着けられた理由であった。
ここまで聞いた私は
でもあの絵には首吊りをしている人と
5人燃えてる人がいた、Tの家族は4人じゃなかったの?と聞くと
Tはまた饒舌に語り出す
最初は家が燃えてる、4人だけを書いてたんだが
老婆を殺した後に絵から視線を感じて確認すると、勝手に増えていた
それをこの目で見たからこそ、この絵は完成したと確信に変わったとの事
首吊りをしている自分も勝手に描かれてたんだと嫌な笑い方をして言う























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