そして今回の轟音には悪意が感じられ、その悪意に正面から身を晒すことになった。
これまでの余裕が一瞬で削り取られて不安定であやふやで弱い自分が露になった。
轟音と悪意にさらされるさ中、いきなり大きな声で両耳に怒鳴りかけてくる声があった。悪魔のような者が2人私の両耳に口を押し付けて私を罵倒してくる
2人は別々のことを言っていたが、意味不明な異国語だった。この者たちがこの悪意の根源らしい。
轟音と罵倒にさらされながら、自分がどんどん弱く小さくなっていくのを感じた。
これが続くと統合失調症や乖離など何らかの病気になりそうだと思ったので「起きた瞬間に隣の家に駆けこんで助けを求めよう」とか突飛なことを考えていた。
もうこれ以上小さくなったら消えてしまうと思った時、亡くなった祖母を思い浮かべて助けを懇願した。するとようやく夢から解放された。
普通こういう夢を見た時は大汗をかいて息が乱れているのだが、今回目が覚めたときには炭酸キャンディが頭の中ではじけるような、頭の中に温かい箇所と冷たい箇所があるようなそのような不快な感触が現実で残っていた。あまりにも怖かったので祖母の遺品を握りしめて再び眠りについた。
そして次に悪夢を見ることはなかった。
あのまま続いていたらどうなっていたのだろうか。祖母にすがることができなければ、あそこから帰ってこられなくなったのだろうか。 何らかの精神病、死が待ち受けていたのか。
その場合不審死や、原因不明の死として片付けられるのかもしれない。
いずれにせよ、あの「箱」にはもう二度と出会わないことを願うし、もう二度と作り出さない。

























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