これは廃村の外れにあった、まひろという女性の日記。 女性は現在も行方不明。
4月3日
今日から田舎での一人暮らし。空気が美味しいし気分爽快。家賃3万円なのに2LDK、職場にも近い。
まひろ、頑張ろう。
4月5日
近所の子が挨拶してくれた。保護者のお母さんらしき方から、この辺りでよく遊んでて騒がしいでしょうけど容赦してね、だって。
子供は好きだし賑やかになるならいいかな。
4月6日
子供たちが鬼ごっこしてて、一緒に遊ぼうだって。
一応大人なのにいいのかな? でも子供たち以上にはしゃいじゃった。
その中にいた朝子ちゃんにまた明日って言われちゃった。ぱっつん髪の、少しだけ大人びた笑いをする子。
4月7日
朝子ちゃんが家に遊びに来た。少し戸惑うと「また明日って言ったよね?」だって。
家にあげる気なんてないのに朝子ちゃんはウチにお構いなしに上がっていった。
「内装、ずいぶん変わったね」って言ってた。この家、わたしが初めて住むはずなのに。
4月9日
残業で夜遅くなった。車から降りて鍵を開けようとすると、「おかえり」と声がした。朝子ちゃんだった。
驚いていると、「どうしたの、小夜子?」と言われた。
小夜子って誰? 夜遅いからと、わたしは朝子ちゃんを帰した。
4月12日
今日は休日。昼過ぎまで寝ていると、外から声がする。
「小夜子、遊びましょ?」
窓を開けて、わたしはまひろよと言ったけど、
「何言ってるの、小夜子」だって。
今日は用事があるからと朝子ちゃんを帰した。
4月15日
夜中。ドスッて大きな音がして目が醒めた。
窓から覗くと、朝子ちゃんだった。家に石を投げてくる。窓に当たって、すごい音がした。
急いで外に出たら、朝子ちゃんが泣いていた。
「小夜子が悪いんだから!」
喚きながら去っていったけどあの顔、どこかで見たことがある気がする。























あなたは小夜子?それともまひろ?どっちですか?夢にも出てくるってそうとうの恨みをもってそう