少女は何も言わず、ただニタニタと笑っている。
その手には、花びらの一枚も残っていない花の茎だけが握られていた。
「占い、どうだった……?」
震える声で尋ねても、少女は返事をしない。
ただ、口角だけをゆっくり吊り上げてこちらを見つめている。
風が止んだ。
公園の入口を見ると、錆びたフェンスが勝手に閉まり始めていた。
ガシャン、と金属が鳴った。
振り返ると、少女はもう目の前に立っていた。
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