ガタンッ!
という衝撃音とともに、車内が暗くなったのです。
窓の外が一瞬で真っ黒に染まり、何かが崩れるような轟音が響きました。
地震です。
しかも、ただの揺れではないのです。
トンネルの中にいる――その事実に気づいた瞬間、恐怖が全身を貫きました。
私は老婆の方を見ましたが、暗闇の中で彼女の姿は消えていました。
崩落音が止んだ時、私は床に這ったまま息を整えました。
耳鳴りは消えていましたが、代わりに静寂が車内を包んでいたのです。
恐る恐る顔を上げると、乗客たちはみな倒れていました。
新聞を読んでいた男性は額から血を流し、
女子学生はシートにうずくまったまま動きません。
中年の女性は壁に頭をぶつけたのか、意識を失っていました。
老婆のいた席は空で、彼女の姿はどこにも見えません。
私は慌てて立ち上がり、他の乗客に近づきました。
「大丈夫ですか!?」と声をかけても、誰も反応しません。
運転席に目をやると、運転手が座席に倒れ込んでいます。
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