職場の先輩から聞いた話。
個人が特定されないようにフェイクは入れてある。
ある日の職場の休憩時間の時に学生バイト2名が何やら怪しい相談事をしている。
その割には声も大きいし、周囲に人が居ることもあまり気にしていない。
何の話をしているのか気になったが、下手に口出しして煙たがられても面倒だと思って知らないふりをしていたが、彼らの1人から「ちょっと~、聞いて下さいよ~」と声をかけられてしまった。
詳しく話を聞いてみると、彼らは同じオンラインゲームで遊んでおり、ゲーム内のグループでオフ会の話が上がっているのだとか。
で、本題はここから。
グループのメンバーの中に気になる女性ユーザーがいるらしい。
その子は女子大生で性格は明るくて元気いっぱい、グループのアイドル的存在だそうだ。
学生バイト達は彼女のファンらしく、何とかオフ会に誘って仲良く交流したいらしい。
ただ、女子大生の方がオフ会に興味がないようで、どんなに説得しても絶対に参加しないと言っているようだ。
そこで、オフ会に参加してもらうためのアドバイスというか、うまく誘導する方法がないか知恵を貸して欲しいということで、私に声をかけてきたとのことだった。
私は過去に何度かオンラインゲームをプレイしたことはあるものの、家の事情と親が厳しい理由でオフ会には一度も参加したことはない。
それに、人見知りするという理由もあった。
バイト達に「その子はリアルとネットを分けているのかもしれないし、オフ会の会場が遠すぎて参加出来ないだけでは?」と助言するものの、そこを何とかうまく説得する方法がないかと食い下がってきた。
気になる女性に遭いたい一心で必死になって助言を求める姿は何とも滑稽だ。
その意欲をバイトの作業に生かして欲しいものである。
「参加する意思のない人に強引に誘ったところで引かれるだけだから諦めたら?」と私が彼らを説得する立場になっていく。
「いやいやいや、そこを何とか!アドバイス下さい~!」と彼らもしつこいったらありゃしない。
「オフ会に参加したくない理由があるのかもしれないから、そっとしておいたら?」とさらに説得すると、彼らのひとりが思いついたようにこんなことを言い出した。
「そういえば、グループの中にひとり嫌な奴がいるんですよ」
「その人の素性はよく分からないんですが、たぶん女性ユーザーだと思います」
「やたらと女子大生にきつくあたるらしいんですよ」
「仕事とかプライベートがうまくいってないストレスをぶつけているんじゃないかと思うんですが、いい歳した大人がみっともないと思わないですか?」
・・・年下の若い子に八つ当たりとかとんでもないユーザーがいるのか。

























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