先生は、混乱している様子だった。自分の解答と黒板を見比べ、間違いを見つけようとしていた。
だが、何も見つからなかったのだろう。
今度は生徒に答えを聞いてきた。
みんなが口を揃えて3と答えた。
あまりにも、みんなが自信を持っているように見えたのか先生が黒板に3と書き直そうとしたとき、後ろから声が聞こえた。
その声の主は、後ろにいた校長先生だった。
たまたま、授業を見に来ていて解説を聞いていたらしく、自分の答えも2だったから3と書こうとしていたところを止めたみたいだ。
校長先生のおかげで、1+1が3になることは無かった。
だが、もしあの場に校長先生がいなかったらどうなっていただろう…
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