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kkさんによる妖怪・風習・伝奇にまつわる怖い話の投稿です

山で遭難して出会った木こりの話
長編 2025/11/06 23:01 32,109view
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「まさか……“人喰いの小屋”の話、本当だったのか……」

俺の背筋が、凍りついた。
「……人喰い?」

管理人は無言で立ち上がり、棚の奥から古びた地図を取り出す。
その地図の端を指で叩きながら、ぽつりと続けた。

「昔な、この山で行方不明になった連中が何人もいた。
 共通してるのは、みんな“夜に山に入った”ってことだけだ……」

管理人は、静かに湯飲みを置き、遠い目をした。
「……これはな、俺のひいじいちゃんから代々聞かされてきた話だ。」

声のトーンが少し落ちる。

「時代は、第二次世界大戦の頃。この山で、連続行方不明事件が起きてたんだ。」

「登山者、木こり、猟師……何人も、何人も、山に入っては消えた。
 行方が分からねぇまま、帰ってこない。」

「行方不明者の家族も探しに入ったが、そいつらまでいなくなった。
 警察も調べに入ったが……派遣された警官の一部も、消息を絶った。」

管理人は息をつき、ゆっくりと続けた。
「そしてある日、ようやく一人……“行方不明者のひとり”が見つかった。」

「ただそいつの様子は、もう“人間”じゃなかったそうだ。」

「見つかったその男はな……まるで何か“恐ろしいもの”を見たように、発狂していたらしい。」
管理人の声は震えていた。

「目は虚ろで、歯はガチガチ鳴らして、誰が声をかけても叫ぶばかりだったそうだ。
 最初は、まともに話なんてできなかった。」

「だが、数日経ってようやく落ち着いた時……ぽつりぽつりと語り出した。」

「――山の中で“木こり”に会った、と。」

「その木こりに“夜は危ないから”と小屋へ案内され、
 食事を出され、休むように言われたらしい。」

「だが、その小屋の中には……“何か”がおかしかった。
 床下からは血の臭いがして、壁には無数の刃物……
 そして、見たことのない“肉の塊”が吊るされていたそうだ。」

俺と亮介は、管理人の話を聞きながら、顔を見合わせた。
――それは、まさしく俺たちが体験した“あの夜”と同じだった。

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コメント(2)
  • おもろい!これはよい!

    2025/11/07/21:21
  • 人喰い木こりの話しはまるでアメリカのホラー映画そっくりそのままだ。

    2025/12/06/16:12

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