夏の終わりに連れてきてしまった ” 何か “
投稿者:ノルマ (1)
これは私が大学1年生の夏休みに経験した不思議な体験。
私は高校時代の友人ら4人と車で、地元の有名な心霊スポットへ行くことに。その心霊スポットとは、県内でもかなり有名な心霊スポットとされる峠で、ネットでも数々の恐怖体験があげられている場所。
友人が運転する車でその峠に到着するも、有名心霊スポットにも関わらず、その日は何故だか他に訪れている人たちは誰もいない様子。それがまた不気味さを増していて、「怖い怖い」と震えながらも私たちは若気の至りで、現在は既に進入禁止区域とされる場所へ足を進めた。「試しに写真を撮ってみよう」と1人が言い出し、恐る恐るスマホで記念撮影・・が、よくある発光体が映り込むなどの怪奇現象もなく、フラッシュに目を細める私たち4人の姿があるだけ。
結局何の収穫もなく、半ばガッカリしながら再び車に乗り込み峠を後にした。
緊張が解けたからか4人とも小腹が空き、帰り道にファミレスで食事をしていくことに。夜中で店内も空いていて、窓際の広々とした席に着席。いざ注文!とオーダーを済ませ、料理が運ばれてくるまでの間は先ほどの峠での話で盛り上がっていた私たちだったが、友人の1人が突然「え!」と大声。何かと思うと無言でテーブルの上を指さしていて、そこにはおしぼりとお冷があるだけ。「そういうのやめてよ~!怖いじゃん!」などと言っていると、またその友人が「だって多いじゃん・・」と真顔で小さく呟く。そこでやっと気付いた。みんな自分の手元にはそれぞれ1つずつおしぼりとお冷がある。つまり4人で来店したのに、テーブルには5人分のおしぼりとお冷・・そこからはもう怖くなってしまって、とにかく急いで食事を済ませ帰宅。後日、友人が洗車した際、7人乗りの車の、その日誰も乗っていなかったはずの一番後ろの後部座席に、土が付いた「片足だけ」の足跡が1つあったとのこと。
この出来事以降、私は心霊スポットに行くことはやめた。
ノルマは、怖いわ~