その日はミイちゃんが来ませんでした。
ハルったら、その日に限って寂しがっちゃって、全然寝ようとしませんでした。
私たちは今にも落ちそうなくらい眠かったですが、ハルに寝てもらわないと寝れません。
何とか寝かしつけようと、躍起になりながらも、時間だけが過ぎていきました。
それで、夜中の2時くらいだったかな。
ハルが急に、
「あ!ミイちゃんが来た!」って言うんです。
私たち夫婦は絶望しました。
だって、寝れないじゃないですか。
微妙な反応をする私と旦那を他所にハルが走って、玄関までいって、玄関を開けました。
もちろんそこには誰もいません。
でも、誰も居ない玄関を見て、ハルが泣き出したんです。
「ミイちゃんじゃない!!誰!?怖い!」
「ミイちゃんじゃない!ミイちゃんじゃない!」
「やめて!こないで!やめてよ!」
って泣き出すんです。
流石に怖いですって。
すぐに玄関閉めて、3人で布団に潜り込んで何とか眠りました。
ハルも、あんなに動揺していたのに、何故かすぐに落ち着いて、素直に眠りました。
次の日から、ミイちゃんが来なくなりました。
ハルはというと、ミイちゃんのことを一切話さなくなって、人が変わったかのように明るくなりました。
あの日のことは怖かったですが、安心しました。
これでハルは大人になれる。
友達もきっと出来る。
そう思いました。
実際、あんなに出来なかったのにすぐに友達が出来て、幼稚園も楽しそうに通うんです。
嫌いな野菜も食べれるようになりましたし、
文字の読み書きも今までは嫌がってたのに素直にすごく勉強してくれて、
休みの前の日、遅くまで呑み歩いていても、お家でお利口に待ってくれますし、
私たち夫婦が毎晩遅くまで喧嘩しても、間に入って仲裁してくれますし、























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