「砂利のほうが見た目はよく自然の石で丸みがある、砕石は石を人工的に砕いたものと明確なくくりがあるんだけど。結局砕石のほうが水はけが少し悪いけれど、値段は安いし。踏み固めることを考えるとそっちのほうが歩きやすくなるって進められてさ」
「うん」
「一応ホームセンターで業者がウソ言ってないか確かめるために相談したら。砂利のほうが見た目はいいけれど、踏み固めた時にたしかにごつごつすること。舗装の予定があって一時的に草が生えないようにってことなら砕石もありっていわれたこともあって砕石を頼んだんだよ」
「ホームセンターでも、似たようなことを言われて安心してその業者にきめたわけだ」
「後日業者がトラックの荷台に砕石を積んできて、量間違いないですねって確認をして、駐車場にしてる一角にざらっーとやってもらったんだ」
家で予算オーバーしてホームセンターじゃなくて、もっと安い業者を探して頼んだくらいなのに、俺に飯おごるってじゃぁ何なの? って疑問がでてくる。
どう考えても量確認したにもかかわらず、思ったより多くて処分に困ってるなんて単純な話なんて思わえない。
「それで奥さんと一緒にスコップで運んで土がとりあえず見えないようにしてたんだけど。ある程度やってた時に奥さんが叫んだんだよね」
いよいよきな臭くなってきてしまったけれど、もう聞かないという選択はとれるような状況ではなかった。
「キャー!?」
奥さんが叫んだことでAは慌てて何があったかと作業を中断してかけよったんだ。
思ったより重く重労働だったから、足の上にまとまった量を謝って落としたのかもしれないって最初は思ってたんだけど。
へたりこんだ奥さんは1つの石をもってて
「これ、これ」
っていってきて、それをのぞき込んでAはそれが何かようやくわかった。
黒く光沢のある石には、明らかに人工的に何かが彫られた後があり。
石の材質てきに、それが何かわかってしまって。
二人で思わず叫んでしまったらしい。
「どうみても墓石の一部だったんだ」
「墓石!?」
思わずちょっとよさげな店で大きな声を出してしまって、俺は自分の口を手でふさいだ。
「声大きい」
「ごめん、マジかよ」
「一応パッと見た限り、言われてみればこれはどう考えても御影石なのでは……とか墓で見かけそうなタイプの石みたいなのが結構ゴロゴロあってさ。字が彫ってあるみたいなのはたまたま見つけた砕石1個だけだったんだけどさ。元墓石がキッチンの裏のスペースに敷いてあるって嫌だろ普通に」
俺は何度もうなずいた。























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