「あれってどうやってやり方を知ったの?」
そうなのである。
小学生でも簡単にできることで怖くもなさそうなことだったんだけど、そのやり方って普通に遊んでるなかでまずするようなことじゃないんだ。
初めにも書いたけれど、当時は携帯はなく、ポケベルとかが出るのもまだ後だったんだ。
インターネットがその当時あったのかは知らないけれど、少なくとも一般家庭どころか、田舎の企業に導入されるのはまだ先。
となると気になるのが、あのやり方を誰がいったいどうやって知ったのか? ってことである。
小学生が自分で思いつくことでは到底ないし、かといって俺たちがやってたやり方は遊んでて偶然起こるなんでこともまずないやつ。
これでさ、誰がやり方を言い出したか知らないとかだったらそれはそれでホラーだったんだけどさ。
4人から、放課後あそんでたら知らないおっさんが失神ゲームって知ってるか? っていって教えてくれたって話が出てきたのだ。
そう知らないおっさんだったのだ。
当時俺たちの住んでいる場所は田舎でさ。
名前までは知らなくても顔くらいは誰か知ってるくらい、なんていうかいい意味でも悪い意味でも監視社会がゴリゴリにまだ作用してたんだ。
だからここで具体的に俺たちも知ってるおっさんが教えてくれただったら、まだわかるんだけど。
4人が4人顔を見合わせて、「本当に知らないおっさんだったよな!」って慌てだしたんだ。
「本当に知らないおっさんだった。アイツ誰だったんだろう」
「こんな田舎にわざわざ遊びに来るやつも、いつもの人以外で仕事で来ることもほぼないじゃん」
「怖い怖い怖い」
「あれさ、アメリカだと死亡事故も出てるってwikiにかいてあったし、日本でも結構前に何回かニュースなったね」
別の同級生がそう言い出した。
そうなのだ、誰が一体何のために、小学生低学年にそんなの教えたんだよってことになってきた。
大人になって思うと、後ろにバターンと倒れる子が何人かいて、おいおいって支えたり。
ふらついたのを支えたりとか、普通にしてたから、そうなるのを知ってて小学生におしえるか? って思ってしまった。
ましてや小学校低学年。

























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