キ・リーンは私に一通りの話を終えると興信所の車と思われるマツダ・カペラ(GC型)の2ドアクーペに乗り込む。キ・リーンはカペラの中でスマホを取り出し、誰かに電話をかけているようであった。どうやら、キ・リーンが所属する興信所「Vast Active Living Intelligence System」の方に連絡しているんだろう。数分後、
「大変だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
キ・リーンは真っ青な顔をして、玄関に再び戻ってきた。
「どうしたのよ!?」
「今、興信所の同僚から連絡があってS子の旦那とS子の義両親がS子の娘が死んだ用水路でドザエモンとなって発見された!」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?ちょっと急展開過ぎるわよ!」
「仕方ないだろ!尺の都合で急展開にならないといけないし!それと興信所のカペラのトランクを開けたら、トランクからS子の死体が見つかったよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
私はカペラのトランクを見る、そこにはS子の死体と泥まみれになった「荷物」があった。私とキ・リーンは恐る恐る「荷物」を開けてみる。「荷物」の中には泥塗れになったエプロンが入っていた。
終わり
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