さらに、一週間前に男は多摩川にかかる橋から身を投げ死んだとのこと。
もうこんな恐ろしいところにはいられるはずもありません。大家のばばあは連日警察で聴取を受けて留守です。
女性の上司が心配して、引っ越し先の手配をしてくれました。ほぼ、ほぼ荷物をまとめ、あとは引っ越し業者のトラックを待つばかりです。
あっという間に運び込まれました。
苦々しくドアを閉め、鍵をかけ、ふとドアの下の隙間を見ると、小さな二つ折りのチラシのような紙がはさまっていました。手に取り開きました。汚い字でした。
「あんたのことずっとみてたよすきだったまたあいにいくからまっててね」
瞬殺で握り潰しました。
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