「ユリの足が好き!!」
ポン、足の写真
それを繰り返し彼はユリの全身を見ることができた。
「一緒に気持ちいいことシよっか?♡」
「うん!する!!ユリといっぱいする!!」
「じゃあこっち見て」
………………………………………………………
「残念ながら息子さんは、、」
「先生!何とかしてください!!」
「できることは全て尽くしました。これ以上は、、申し訳ございませんが、、」
「なんで!何でうちの子が、、」
病室内で息子の遺体の前で泣き続ける母。
その光景があまりにも痛ましく見ていられなくなった僕はそっと病室を離れた。
病室を出ると警察官が2人待機していた、彼を一番に発見した僕へ事情聴取をしたいのだろう。
僕が彼の部屋に行った時、彼はすでに虫の息であった。
僕はすぐに救急車を呼んだが、彼は病院に運ばれてまもなく亡くなってしまった。
ここからは警察にも話した、現場の状況を書き記そうと思う。
まず、彼の部屋に行くことにしたのは彼が亡くなる数時間前にアカウント名Yuri_kotoからチャットメッセージがあったからだ。
「君の友人は死んだよ」とナニかの冗談だろうと思いつつも、友人に電話をかけた。
彼は電話に出てくれて苦しそうな声で「ムリ、いく」と繰り返していた。
ただ事ではないと思い、僕は急いで彼の部屋に向かった。
大家さんに事情を説明して部屋に入らせてもらい、彼の様子を目撃した。
彼は布団の上に仰向けになっており全身を掻きむしったような痕があり、皮膚には無数の爪が刺さっていた。
顔は爛(ただ)れたようになっていて肋骨が見えるのではないかと言うくらい痩せていた。
彼の体の周りには大量の髪の毛が敷き詰められており、まるで棺桶に入った後の花飾りのようだった。
髪の毛が花に見えるわけがないのに、なぜかあの時はそう見えた。
彼はひゅーひゅーと苦しそうな呼吸を出しながら「むり、いく」と繰り返していた。
到着した救急車に彼を乗せ、僕は大家さんの車で病院まで向かう。
車に乗る前に彼の枕元にあったスマホを拾ったが、ずっと画面が開いた状態になっていた。
Yuriとのやり取りがそこに残されていた。どのようなやり取りがあったのかを見ることができた。
























わかんない