これはとある男子大学生の話なのだが、、
8月になり夏休みに入った時のこと。
彼は他の同級生たちが海だ山だと遊びに行く中で特に女にモテるわけでもなく、活発な同性の友達がいるわけでもない
そんなわけで家から出ることもなく、ゲーム好きの友人とオンラインゲームをする日々を送っていた。
しかし、恋人が欲しいという気持ちは強くある。
ただ困ったことに今まで自分一人で女と関わったことが無いから、どう口説いて良いのかどう動けば良いのかが分からなかった。
それに性格も内気であるから合コンなどに参加するのも難しい。
特に恋人が見つかることもなく、ただ時間だけが過ぎていった。
そんなある日のこと、いつものように友人とオンラインゲームをしていると
ゲーム内で一人、知らない人が自分と友人のパーティの中に入ってきた。
アカウント名がYuri_koto であった。
今しているゲームは男が多いジャンルであったし、なによりゲーム内の部屋にはパスワードをつけており、自分と友人しか入れないはずだったのだ。
ただ、2人はそこまで驚くことはなかった。
今までも何度か別な人が誤って部屋に来ることはあったからだ。
どうせゲームのバグかなにかだろうくらいにしか思わなかった。
「間違えて入っちゃってごめんなさい、迷惑になるのですぐ抜けますね」
とYuriからチャットメッセージが表示された。
2人は丁寧なユリの言葉に追い出すのも忍びなく思い、引き止めるメッセージを送った。
「良ければ僕たちと一緒にクエスト行きませんか?」と
本音を言えば2人とも女の子らしきアカウント名の人が来たことに喜んでいたのだ。
誘いが断られてもネットだから何にもダメージはない、ここで優しくして仲良くなれたら嬉しい
そんな期待をしながらYuriからの返信を待った。
「いいんですか!?ぜひご一緒させてください!!」
ユリからの返信は2人にとって最高のものだった。彼と友人は歓喜しぜひ行きましょう!と返信して3人で遊ぶことにした。
彼と友人はゲーム内の電話を繋げていたが、ユリは設備が無いとのことでチャットのみでコミュニケーションを取っていた。
ユリはゲームが上手ではなく、すぐに敵に負けそうになったりしていたが
かえって男2人からすればそれがとても可愛く感じた。
自分たちが守ってやらねばと必死になれるし、守る度にユリは「ありがとうございます!」と感謝してくれるから嬉しい気持ちにもなった。
結局、何時間も3人でゲームをして気づけば日が沈んでいた。
























わかんない