“選んでしまってごめんなさい。でももう昨日で終わりです。ありがとう”
相変わらず内容は理解できなかったが、昨日の連絡を受けてあの想像を絶する怪異に苦しんだ事を考えると、なにか呪いの様なものをうつしたりする昔でいうチェーンメールのような類のものなのかとも考えた。
それなら私も誰かに電話をかけなきゃいけないという事なのか?
でももう終わったとも書いてある。やはり考えた所でわからない。
私は最後にその文章をもう一度読み返すと番号の着信拒否ボタンをタップした。
安心した瞬間自分の空腹に気付く。冷蔵庫を開けるもすぐ食べられる様なものは入っていなかった。
私はそのままマンションの下にあるコンビニに向かった。
「いらっしゃいませー」
いつもの朝のパートの店員の声を聞きながら私はペットボトルのお茶と菓子パンを手に取りレジへと向かった。
パートの女性が商品のバーコードを読み取りながらチラチラと何度もこちらを見るのが気になった。
代金を支払いレジ袋に入った商品を店員から受け取ろうとした時、
「え…」
パートの女性が声を漏らした。
瞬きもしないまま私をじっと見つめて差し出した袋を離さない。
「え、なんですか」
思わず聞き返した私に女性がポツリと呟いた。
「寝返り、うちました?」
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暗闇の中で更に目を開けられない状況って、それだけで普通は耐えられないくらい恐ろしい。
最後はどういう意味なんだろう?
めちゃくちゃ寝癖付いてたんかな。