私「……ア、ア、ァァ…」
恐怖のあまり言葉が出ませんでした…その時ふと女性の口元に視線を移しました、今思えば見たことを後悔しています。
私「ヒッ」
その女性、真一文字に裂けた口で笑ってたんです、しかも私の頭くらいの大きさに口を広げて…
口の中には舌は無く赤黒い液体がボコボコと泡立っていました、そして…
「ヒッヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒァア”ア”ア”ア”ア”」
「ちょうだいちょうだいちょうだいイイイイイイヒィヒッヒァァァ」
鼓膜が破れそうになるほどの高い声が頭上から聞こえてきました、
私「ア、……」
そのからの事は、よく覚えていません、気がついた頃には朝になっており、手に握りしめていたお守りは、真っ黒になって、真一文字に裂けていました。
その一件があってからは、女性の夢を見ることも顔の違和感も無くなりました、お守りは優太の母親に返しました、その際に…
優太母「この事はあまり思い出さない方が良いよ」
それだけ言われました。
アレが何だったか、何がしたかったのか、未だにわかっていません、時間は過ぎ、私は中学1年生になった頃、1度だけ優太の母親と合う機会があり思い切ってその夢に着いて話しました、あの夜起きた事も、そして聞いてみました。
私「あの、あれって結局何だったんですか?」
優太母「私にも分からないけど、あの時も言った通り、思い出さない方が良いよ。」
私「何でなんですか…?」
優太母「……」
そう聞くと優太の母親は少し黙り込んだ後こう言った。
優太母「私(自分の名前)君の手の感触を、顔の感触を、背中の感触を、アレは絶対忘れないし私(自分の名前)君が思い出すと、向こうも思い出すかもしれないから。」
私「…分かりました…」
私はそれ以上何も聞けませんでした、優太の母親が言っていた事が何を意味するのか理解してしまったから…
あのまま放置していたら、私の顔と腕はあの女性のようになっていたのでしょうか…
それ以来、私はその日のことをあまり思い出さないようにしている…
今これを書いている間にも、アレが私を思い出して私の感触を求めてまた来るのではと思うと、今もゾッとします…
























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。