※ネタっぽいですけどガチで実話です※
10年近く前、とあるMMORPGをプレイしてた。
そのゲームで俺はギルドマスター、まぁチームのリーダーみたいなことをやってた。
みんな仲良くていいギルドだったよ。
で、ゲームやるときって、人によってはボイスチャット使ったりすると思うんだけど、俺らのギルドも試験的にボイスチャット入れようかーってことになった。
ギルドメンバー募集チャットにも「VC有(参加自由)」って入れたりして、ギルドに加入してくれた人には
「参加は自由で、俺かギルド幹部メンバーにボイスチャットのID教えてくれたら招待します。」
みたいなゆるい感じでワイワイやってたんだ。
そんなギルドだったけど、ある時ウチに3人組の女の子が加入した。
仮にA・B・Cとするけど、この話にCは関係してないのでスルーで。
3人は最初から自分たちは女子だからボイスチャットはちょっと…って感じだったから、そこは自由でいいよー。ギルドにようこそ!みたいに対応してたんだ。
で、相手女の子だからって特に何かしたりロマンスがあったり…なんてこともなく平和に楽しんでたんだけど、1か月くらい経ったある日、Aから「相談したいことがある」って言われたんだわ。
BとかCじゃなくて俺なの?って思ったけど、ギルマスだし頼られるのは悪い気はしない。
なのでボイスチャットのID聞いて、その後は時々個人的に相談を受けるようになった。
相談内容は大体が職場の愚痴とか恋愛相談だったけど、相談は当然ボイスチャットにも使ってるゲーム外のチャット(文字だけ)。相談受けてるのに間違ってゲーム内で発言とか怖いからね…。
でもお互いにボイスチャットで話そうとは絶対に言わなかった。
暗黙というか、俺は妻子持ちだし、向こうは彼氏持ち。変な誤解生まないようにそこは一線引いてた感じ。
で、ここからが本題なんだけど。
そんな風に相談に乗ってたAから、ある日の夜22時頃、急にボイスチャットが飛んできたんだ。
…それもビデオ通話で。
その時俺はゲームはしてなくて、テレビ見ながら嫁と話してたんだけど、急にコール音が聞こえてきたもんだから二人して「何事?」ってなってた。
どうしよ、って思ってる間もコール音は鳴ってるし、ボイスチャットはしないっていう一線超えてまでかけてきたAに何かあったんじゃないかと思った俺は、嫁に「とるよ」と了解を得てから通話ボタンを押した。
すると、通話画面は全面がぼやけたオレンジ色で、Aの声はなく、「ザー…」という音だけが聞こえてた。
すぐに、「あ、これは間違って通話ボタン押したやつか?」と思ったけど、無言で切るのもなーと、一応声をかけることにした。
以下が覚えてる限りの内容。
俺「おーいA。これ間違ってかけてない?なんかあった?」
A「ザー…」
























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