どこにある?
どこからか聞こえてくる声がかすかに聞こえた。
どこにある?
「どこにある?何が?しらねぇーよ」
そう心の中で思っていると、
ドンっ!ガサガサっと音がした。
目を開けると古屋の隅にあった袋と丸い何かが地面に落ちていた。
ほら、これだろ。
声がすると女性は首から手を離し、地面に落ちている丸いものを拾い上げ、大事そうにかかえて歩き出し、姿を消した。
その後のことは何もわからない。
気がつくと雨宿りしていた古屋にいた。
外は小雨がパラつき、私の荷物を寄りかかるように眠っていた。
「夢か?だよな?そうだよな。夢だ。」
そう思っていると、ガチャと古屋のドアが開いた。ビクッと一瞬にして体が固まっていると、
「おー、やっぱり、ここにいたかー!」
と友人2人が私を探しに来てくれた。
「お前も来たばっかりなのか?ビショビショだぞ?笑」
私は大量の汗をかいていた。
私はすぐに夢の話をした。
そして、
「なんでお前ら、ここに来たんだ?」
「なんでって。お前が来いって連絡してきただろ!」
どうやら、古屋に着いた時に撮影した写真に一言、来いと書かれていたそうだ。
スマホを確認しても、来いとは送っていなかった。
「おい!これじゃないか!お前の見た夢の中に出てきた袋って!」
ガサガサと友人が袋を開けてみた。
すると、先程までと様子が変わったように見えた。袋を開けたまま動かない。
「おい、何が入ってる?」
そう言いながら友人達に近づくと、その中には…
私達はすぐに古屋を飛び出した。
叫びながら山道を走り、車に乗り込み、近くの交番に駆け込んだ。
パニックになっている私達は急いで事情を説明した。
動画のこと、キャンプで来たこと。古屋のこと。夢の内容。古屋で見たもの。
信じてもらえたかはわからないが、その後、警察の方々とその古屋に向かうことに。
山に入り、少し歩くと先程までいた原っぱに出た。しかし、古屋はどこにもなかった。
呆然とする私達。
そして、1人の警官が私に近づいてきて、






















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