「声」はだんだんMくんの耳元に近づいてくる
息もかかろうかと言うところまでやってきた
しかし、なおも身体は動かず「声」の主は視界に入ってこない
それが幸いだったかもしれない
生首が畳の上を這って来るような気がするからだ
「うぅ・・・うぅ・・・」それはうめき声を発していた
見ない方がいいっ!!
そう思ってMくんは目を閉じた
しばらくすると身体は軽くなり、「男の声」はふたたび畳からそんなに高くない位置に戻った
「うぅ・・・うぅ・・・うぅ・・・」
「声」はだんだん隣の部屋の方へ移動して行き
・・・・やがて・・・消えた
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