Bについてくと洞穴があった。
確かにBの言っていたように、何か雰囲気がおかしい。
ここだけ空気が違うというか、言葉ではうまく言い表せないが、とにかく妙な気配のする洞穴だった。
俺達は昨晩のこともあったため怖かったが、このままにしておけないため、洞穴の奥に進み石を祠に戻した。
祠の近くに破れたお札が落ちていたので、
それで効果があるのかは分からなかったが、やらないよりはマシだろうと、
もってきていたガムテープで、お札を可能な限り原型にもどるように張り合わせて、元あった祠の扉に貼り付け、
3人で手を合わせて謝罪して、帰路についた。
後日談。
俺達には、直接的には何も無い。
夏休みが終わり、9月になって大学へ行くと、留学生2人がBに「お前のせいだ!」と殴りかかってきた事と、
その他諸々間接的に色々と事件が起きたが、それはまたの機会に書きます。
結論を書くと、留学生2人は最終的に学校を自主退学し帰国した。
その後、2人がどうなったのかは知らない。
一つだけ言えることは、「あれだけでは済まなかった」という事。
そして結局、祠とその中の石が何だったのかは分からなかった。
ちなみに、『直接的には何も無かった』『間接的に色々あった』というのは、
実害がなかっただけで、俺とA、Bにも、その後怪奇現象?というか何と言うか、恐ろしい体験はしました。
留学生2人に関しては、又聞きで色々聞いているのだけど、それも長いのでまた後日にします。
キャンプからもどってから数週間、その間は特に何も無く、
課題をこなしたりレポートをしたり、バイトをしたり遊びまわったりと、平和な日々が続いていた。
事件から1ヶ月くらいたった夏休みの終わり頃、
(ややこしくなるので最初に説明しておくと、俺は学生専用のアパートに住んでいて、AとBも同じアパートの住人)
昼過ぎにBとAが俺の部屋を訪れ、ゲームをしたり漫画を読んだりとゴロゴロしていると、
下の階の住人(以下“住”)が俺の部屋へやってきた。
ドアを開けると、
住「何やってるのか知らないけど、五月蝿いんだけど」
俺「そんなに大音量でやってるつもりなかったけど、ゲームの音五月蝿かった?それとも声が五月蝿かった?」
住「いや、そうじゃなくて。さっきからお前ら、部屋の中を大人数でバタバタ歩き回って、何してるんだよ」
俺「別にバタバタ歩き回ったりしてないんだが…ずっとゲームやってたし…
まあ気になったならすまん。静かにする」






















転載というジャンルを用意して除外措置をできるようにして欲しい