「そういえばさ、このマンションのエレベーターって、たまに変な動きしない?」
引っ越してきたばかりの友人が、少し疲れた顔で言った。彼の部屋は最上階だ。
「ああ、するね。時々、途中の階で誰もいないのに止まったり、ボタン押してない階で開いたりさ」と私は答えた。
「でしょ? 今日も変だったんだ。俺が最上階のボタンを押したのに、何故か途中の階で止まって、ドアが開いたんだよ」
「へえ、誰もいなかったの?」
「うん、誰も。でもさ、閉まる直前に、エレベーターの床に小さくて白いものがポツンと落ちてるのが見えたんだ。なんだろうと思ってたら、ドアが閉まっちゃったんだけど」
「ふーん、なんだろうね」
「まあ、いっかと思って最上階に着いて、部屋の鍵を開けて入ろうとしたらさ、ドアの前にその白いものが落ちてたんだよ」
友人はそこで言葉を切った。私は「え、何それ?」と身を乗り出した。
「たぶん、子どもの歯だと思うんだけどさ。なんでそれが俺の部屋の前にあんのかなって思って。ちょっと気持ち悪いよな」
解説
この話は、エレベーターの中で落ちた子どもの歯が、友人の部屋の前に落ちていたという話です
なぜ怖いのか?
1:誰かがエレベーターの中にいた可能性: 友人がエレベーターに乗った際、途中の階でドアが開いても誰もいませんでした。しかし、子どもの歯が落ちていたということは、そこに誰かがいた、あるいはいたはずの誰か(子ども)が消えたことをしめします。
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