「昨夜未明、○○県○○市のマンションの一室から異臭がすると通報があり、警察が駆け付けました。
自宅に入ると、寝室に横たわる頭部がない女性の遺体が発見されたとのことです。」
「指紋とDNAから、女性はマンションに住む、○○ミナミさんだということが判明、死後一週間がたっているとのことです。」
「警察は犯人特定と、消息不明になっている頭部の行方を調査中とのことです。」
「続いてのニュースです・・・」
ん????
わけがわからなかった。
じゃあ、今一緒にいる女は誰だ。
先ほどとは違う汗が、背中をつたうのがわかる。
急いで寝室に向かおうと立ち上がった矢先、
「どうしたの?」
女が父さんの右側に座っていた。
父さんは腰を抜かした。
「お前はだれだ。」
「誰って?寝ぼけてるの?みなみだよ。」
「でもさっきニュースで見..」
「ああ、なんだもうばれちゃったのか。もう少し楽しみたかったんだけどな。」
「そうだ、昨日渡し忘れちゃったんだけどあなたに手見上げを持ってきたのよ。」
女がそういうと、鼻歌を歌いながら玄関に無作為に置いたボストンバックを持ち上げた。
「メロン、お好きですか?」
チャックが開いたボストンバックの隙間から、本物のミナミさんがこちらを覗いていた。
「緊急速報です。先日○○県○○市で起きた殺人事件ですが、犯人が逮捕されたました。
犯人は○○ノリコ○○歳。」
「被害者女性とは、大学卒業後に入社した会社の先輩後輩にあたるとのことですが、交流は一切なかったとのことです。」
「被疑者は、『私はみなみだ。偽物はあいつだ。』と供述している模様です。」
「警察は、ミナミさん殺害動機と、ミナミさんが生前地下鉄で階段から突き落とした事件との関係性やそのほかの余罪とともに調べを続けるとのことです。」
























正直、文章は拙い部分もあるけど、しっかり怖かった。ゾッとさせられた。もっと伸びてもいいのに!