「何を言ってるの?3人家族じゃん。お姉ちゃんいないじゃん。どうしたの?」
とパニックになりながら固まっていた。
玄関を覗くと、ボロボロのスニーカー…
昔、見たスニーカーだ…
廊下から入っていったであろう部屋の方を見ると入り口がわずかに開いており、その隙間から見知らぬ女性がこちらを覗き込んでいた。
声も出せずその場に立ち尽くしていると、わずかな隙間からニヤリと笑う顔が見えた。
そのあとのことはあまり、覚えていない。
両親と部屋を確認したような気がする。
その後、変なことは起きていない。
中学卒業後、離れた高校に通うので家を出た。
その後数年が経ち、ある事実を知ることになる。
昔住んでいた団地には噂があった。
小学生だった当時は全く知らなかった。
女性の霊が昼夜限らず出ると。
特に害を与えるわけではないが家の中に入ってくるという。
その霊をみんな、「お姉ちゃん」と呼んでいた。
その団地は今もなお使われている。
そして、お姉ちゃんは自分の部屋を探すために今日も団地内を彷徨っているに違いない。
ちなみに、当時の友人3人はたまに会うことがあるが今でもお姉ちゃんの話をすることがある。
みんなの家族にお姉ちゃんはいないのに…
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