耐えきれず、窓をそっと開けた。
誰もいなかった。
でも、俺は笑っていた。
鏡の中の俺の顔が、笑っていた。
止まらない。
目は開いていないのに、笑い続けている。
顔が勝手に、上に、横に、ぐにゃりと曲がっていく。
どうしてみんな笑ってるのか、わかった。
俺も、笑わなきゃいけない。
だって――外が、見てるから。
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