でも少し気になることがあるんです。
私の手、爪で抉ったみたいな傷跡があるんですけど、私の記憶だとこれ、お別れの日にあかねちゃんにつけられたんですよね。
引越しの当日、あかねちゃんからの手紙が枕元に置いてあった記憶もあります。確か「いつかあいにいくね」的な事が書いてありました。
あかねちゃんって何者だったんでしょう?もし彼女の「一緒に行こう」の言葉に頷いてしまっていたら、今頃私はどうなっていたんでしょう。手紙の通り、いつか私の前に現れる日が来るんでしょうか?
あかねちゃんとの記憶は、楽しい思い出ばかりで、怖い思いなんて本当にひとつもした事が無かったんです。
これから先も一生、楽しい思い出のまま終わってくれることを、心の底から願っています。
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