ある所に、M尾という、会社員がいた。
上司「おーい。M尾君。この書類を下書きしてくれないかな。」
M尾「もう、子供じゃないんですから、その呼び方やめてくださいよ。」
上司「ごめんごめん、はい。お願いね。」
数時間後窓を見るともう夕方になっていた。
M尾「やべっ。もう帰らなくちゃ。Y郎が待ってる。」
Y郎はM尾と母の間で生まれた子供だ。結婚してからは、特に、帰るのを早くしている。それに、Y郎はまだ4歳だ。俺が立派に育ててあげなければ。
M尾「お先に失礼します。」
上司「お、もう、帰っちゃうのか。悲しいな。」
M尾はため息をつくと、走って家に帰った。Y郎は、おもちゃの車を動かして遊んでいた。ほっとしながら、整頓をしていると、会社に大事な書類を忘れてきてしまったことに気づいた。子供が何をするかもわからない。
M尾「しょうがない。寝てからにするか。」
母は、M尾が帰ってくると、仕事に出かけてしまう。時計を見ると、もう6時だ。夕飯を用意しなくては。M尾は、キッチンに行くと、お米をたいて、夕飯の準備をした。そして、夕飯が出来上がった。
M尾「Y郎!食べるよ。」
Y郎「あ…うん。」
Y郎は遊んでいたおもちゃを片付け夕飯を食べた。数時間後、Y郎が寝ると、M尾は、バッグを持って、会社に向かった。会社には上司がまだ残っていた。
上司「お、M尾君じゃないか。どうしたんだい?」
M尾「忘れてしまった書類を取りに来たんです。」
上司は親切に書類を渡してくれた。お礼を言ってそそくさと帰ろうとすると、どこからか、女性の悲鳴が聞こえた。M尾は震え上がって上司がいた部屋に駆け込んできた。
M尾「先輩、聞いていましたか…?さっき、女性の悲鳴が…」
上司「ん?どういうことだい。悲鳴なんか聞こえなかったよ。」
M尾「…どういうこと…」
上司「どうしたんだい?もう、さっきからおかしなこと言って。」
M尾「…今日は失礼します。」
M尾は、急いで出口の方へ向かおうとした。だが、歩いても歩いても同じ光景で前に進めなかった。
M尾「ど…どういうことだよ…!」
すると上司が前に見えた。
上司「M尾、さっきからどうしたんだよ。」
M尾「歩いても歩いても同じ光景なんです。」
上司「M尾は、ずっと同じところをぐるぐる回っているだけだぞ。」
M尾「え…そんなことはないはずですが…」
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