これは、私が働いたらいていた時のことです。
当時の私は、ホール施設の管理をしていて日々遅くまで働いていました。
その日もスタッフ全員が帰り、館内は誰もいない状況の中、いつものようにPCに向かい作業をしていてふと顔お上げると何やら人の影が見えた気がするのです。ああ、パソコンし過ぎで疲れているんだなと思い、いつもより早い目に事務所を出ました。
翌日、後片付けをしているとホール備品のドアストッパーがないのです。
スタッフとともに、くまなく探すのですが出てこず、終電も近いので仕方なく、明日に回すことにし、スタッフを帰し私だけが報告作業の作成をしておりました。
すると、また人の気配がする。でも、いやな気配ではなく、何だかやさしい感じがするのでつい、「ドア・ストッパー見つけてくれ!」と言ってしまった自分に苦笑いをしていました。
翌日、スタッフとドアストッパーを再度探索したのですが、全く持って見つからず、諦めておりました。
深夜です、どうしても仕上げなければならない仕事のため連続で残業していたときのことです。時間は、午前2時前頃だったと思います。パソコンに向かって作業していると「ふふふ、」という声がしたような気がして見まわすのですがもちろん何もなく、気を取り直して再度作業をしました。
10分ほどでしょうか突然、ホールへ出る側の鉄の扉をノックする音が響き、飛び上がりそうになりました。確かに驚いたのですが、自然に「はい」と返事をしてドアを開けていました。ドアの向こうはもちろん暗がりです。でも、不審者が侵入していたらと思い、電気を付けて通路を一巡し、事務室に戻ったのですが、気になって扉を開けると通路の真ん中にストッパーが置いていました。
それを見たとき「あはは」という楽し気な声が、聞こえてきました。前日のつぶやきの返事のように置かれたスットパー、あの日のことは何だったのでしょうか?声の主はまだいることでしょう。

























ドアストッパーって予備ないんかな?