置き去り
投稿者:たち (34)
翌日、お昼頃まで爆睡していた私はCからの電話で目を覚ました。
「もしもし?あの2人帰ってきたかな?」
「え?もう帰って来てるんじゃないのか?」
「私もそう思ったんだけど、LINE見てないんだよね。既読になってない。」
「え?そうなの?」
「ヤバイんじゃない?」
私がLINEを送ってからだいぶ時間が経っているのでスマホを見てないということは考えづらい。私はAとBの自宅を訪れたが帰宅していなかった。
Cと相談し、警察署に向かい事態を説明することに。
とりあえず、警官の方と一緒に廃ホテルに向かうことになり再び廃ホテルのある場所に向かった。
そして、到着すると車はまだ停まっていた。
私は車が見えた瞬間、ゾッとした…
車を降り、警官の方々と廃ホテルに向かった。
道中、警官の方にこっぴどく注意を受けながら…
そして、ホテルに到着。
昼間とはいえまたこの場所に来るとは…そんなことを思いながら2人を探すことにした。
ホテルの入り口を入り、ホテル内を通ったルートを説明しながら歩いているとエレベーター前に到着し私は絶句した。
2人はエレベーターの中にいた。
私とCは呆然と立ち尽くしている中、警官の方々は2人の安否を確認している。
気絶しているようだったので救急車を呼び、病院へ。
後日、無事に意識が戻り、徐々に回復していった。
その後、警察官に事情を説明することに。
2人から聞いた話によると、3階から2階へ着いたあたりにCがいないと叫ぶ声がしたのに気づいて2人で3階へ向かおうと階段を登り始めた。しかし、階段をいくら登っても3階に到着しなかったそうだ。おかしいと思い、仕方なく2階へ引き戻ることに。2階に着くとエレベーターがチーンと鳴り扉が開いて中から従業員?のような格好をした人影が出てきた。それを目の前で見た直後から記憶がないという。
置き去りにされたと思っていた私とCだが、本当に置き去りにされていたのが先に逃げたAとBとは…誰も予想もしていなかった…
私は何があろうとも今後肝試しをすることはないと誓った。
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