夢中の常連
投稿者:俺的な人物 (2)
短編
2025/01/23
12:50
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これだ。これこれ。
今回はこうきたか。
「おごっ…げ…え…」
それの触手が口から食道へ侵入する。
胃袋の中を遠慮もなく搔きむしられる。
得も言われぬ快感だ。
前回は店員に口移しでゴキブリとチョコレートと何かの混合物を流し込まれた。
あれに勝るとも劣らない。
「こちらサービスとなっております。」
店員が三人に増えた。
手にはびちびちと蠢くそれを抱えている。
ぎゅぅいいいぃぃぷちぷちぶち
それが悲鳴とも関節音ともつかぬ異音をたてて捻じられる。
体液が頭の上から降り注ぐ。
「ごあ…が…げ…」
複眼がぎょろぎょろと動く。
触手と胃の蠕動が激しくなる。
体が痙攣する。
目が醒める。
汗の染み込んだ寝間着を洗濯機に放り込む。
着替え、ベッドに腰かけ、目を閉じる。
「次は。次は何が来る。」
睡眠が、待ちきれない。
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