山形県にある鳥海山は、古くから霊峰として知られており、数々の妖怪伝説が語られている。その中でも特に有名なのが「鳥海山の妖怪」だ。
昔、鳥海山のふもとに住む村人たちは、夜になると山中で不思議な光や奇妙な音を目撃するようになった。特に、満月の夜には山から恐ろしい叫び声が聞こえ、村人たちは恐怖におびえた。
ある夜、村の若者が勇気を出して山に登ることを決心した。山中を歩いていると、突然彼の前に巨大な影が現れた。それは、顔は人間だが、体は獣のような姿をした妖怪だった。その妖怪は、鋭い目で若者を睨み、低い声で「ここから立ち去れ」と警告した。
若者は恐怖に駆られながらも、妖怪の警告を無視してさらに奥へと進んだ。しかし、進むにつれて霧が立ち込め、足元がおぼつかなくなり、ついには道を見失ってしまった。途方に暮れた若者は、一夜を山中で過ごすことになったが、夜明けとともに何とか村に戻ることができた。
しかし、村に戻った若者は、その体験を村人に最後の力で伝えたあと数日後に急死してしまった。それ以来、鳥海山では不思議な現象が続き、村人たちは山に近づかないようになったという。
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申し訳ございませんでした。
あのね、これ読むと、まだ物語のプロローグを聞かされてるようにしか思えないのよ。
こうこうこんなことがありました、で終わるんじゃなくて、それを踏まえて、ここから物語がはじまってやっと怪談になるんだと思いますよ。若者が妖怪を見たという伝説の山に足を踏み入れる大学生4人組とかさ。あるいは、そんな山に自分も確かめに登ってみましたとかさ。そしたらおもしろくなるでしょ。怪談になる。
あのまま、引きかえっていれば大丈夫だったのに…