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不思議体験

たちさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

イタズラ
長編 2025/01/15 01:41 1,025view
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私達は自分の教室に戻り、
「俺らも残って遊んでたらヤバかったな。」
「アニキが言ってたのはこのことかな?」
「電灯持ってたってことは用務員とかじゃない?」
「用務員に連れ去られたってこと?」
「用務員いたっけ?警備の人とかかな?見回りする人。」
それぞれ思うことを口に出し、野村がどうなったのか心配していた。
警察が探しているのに未だ見つからないということは俺らが探したところで見つかるわけもないので、少しでも情報を提供しようと俺らは怒られるのを覚悟で職員室に行きその日の状況を話すことにした。

放課後になり、5人で担任のとこ向かった。
「失礼します。」
担任の前に並ぶと、

「どうした?お前ら?」と先生が言ったので、
「先生、ごめんなさい。実は…」
私達はプールに忍び込んで遊んだこと、野村が失踪する直前に会ったこと、野村の友人達から聞いたことを先生に説明した。
話を聞いていた周りの先生達も集まり始め、大ごとになっていった。
「先生、用務員さんや見回りをする警備の人に話を聞いてみるのはダメなんですか?」と私は伝えた。
沈黙の時が流れ、周りの先生達は首を横に傾げたり、先生同士顔を見合わせたりしていた。
「その日、用務員さんは夜は学校にはいなかったようだ。警察の方が話を聞いたみたいだから確定だろう。警備会社の見回りをする人は通常は2人で行動してるはずだから何かあればすぐにわかると思う。もちろん、その日を担当していた警備会社の人達も警察に事情聴取を受けたとのことだ。」

私達は考えられることを一通り伝え、少しでも野村が見つかる手助けになればと思った。
その後、こっぴどく怒られたのは言うまでもない。

「野村のやつ、どこにいるのかな?」
「事件に巻き込まれて連れ去られたとか?」

「野村達を怒鳴った人が誰なのかわかればな…」
「そういえば、お前のアニキ、気をつけろとか言ってなかった?何か知ってるんじゃない?」
「おお!なるほどな。確かに。今日帰ったら聞いてみてよ。」
「わかった!聞いたら連絡するよ!」
と友人のお兄さんに何か知ってることがあるのか聞いてもらうことにした。

その日の夜、友人達とのLINEグループにLINEが入った。
「アニキに聞いたよ。嘘っぽいけど笑うなよ。アニキが言ってたんだからな!」
続けて長文が送られてきた。
「アニキ達もプールに忍び込んで遊んだことあって、そしたら俺らと同じで怒鳴り声が聞こえてきたらしい。急いで逃げたんだけど、1人ちょっとのろまな人がいてその人だけ捕まってしまったらしい。捕まったことに気づいたアニキ達はプールに戻って謝ることにしたんだ。だけど、プールに戻ると誰もいなくて手分けして探したんだけど誰も見つけられなかった。翌日、事情を先生に説明して捜索が始まったんだけど家にも帰ってないから警察に連絡してそうさくしてもらうことにしたんだ。」
友人が、
「ここまでは野村と同じ状況だな。」
「ああ。で、この後どうなった?」

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