アパートの扉
投稿者:ベスビウス (2)
短編
2024/11/01
13:48
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その扉を見ることが日課みたいになっていった。
怖い話よろしく、いつか扉の先の暗闇から手や顔が出てくるのではないかと思ってはいたが、
アパートの道路を挟んで反対側がコンビニなのもあり、
「何かあったら逃げればいい、3階だし余裕だろ」と高を括っていた。
その扉を見始めてから1か月ほどが経った日
その日も路地を歩いてチラッと例の扉を見る。
「扉はあいているのは、誰も住んでいない空き部屋が放置されているだけだ」
という現実的な考えから、ほとんど興味は失われつつあったが
それでも怖いもの見たさというか、もはや自分の中ではルーティーンみたいになっていた。
しかし今日は違った。
扉は閉まっていた。
ついに管理人か誰かが気づいたのかなと思いながら、
何の気なしに視線を下におろす。
視線の先は1階の一番道路沿いの扉
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どゆこと〜