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不思議体験

ねこきちさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

第二電算センター
長編 2024/10/01 15:43 3,686view
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そこには何もなかった。

サーバやメインフレームなどのコンピュータがなかったのではない。ラックも、ロッカーも、椅子も机も、そして何より昨日まで我々がずっと監視してきたあの緑色に光る二つのランプも、何もかもがなかったのだ。
養生テープの向こうは、何もないスペースだった。
夜間に誰かが撤去したのか?そんなはずがないことはセンター入口の監視カメラ、社員や守衛の証言、日誌から簡単に確認できた。
この十数年間私たちはこの何もない部屋の何を「監視」していたのだ?思い返してみると、あの部屋は照明が消えているにしても「暗すぎた」。
呆然とする私の目の前で搬出は滞りなく進み、数か月後には更地となった。

私の手元には今もI君がメールした二つの赤い光の画像がある。
その光は、まるで暗闇の中から獲物を…つまり私たちを狙って爛々と輝く、怪物の目玉に見えるのだ。

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コメント(3)
  • 応援してます。

    2024/10/03/11:40
  • ある時から何かを閉じ込めて監視するための施設になっていたんだろうか
    その何かが無くなったから施設を解体することになったのか、解体したから何かは外に出てしまったのか…
    不思議で不気味な話

    2024/10/05/19:13
  • 怖いです。

    2024/10/07/16:11

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