最後の心霊体験
投稿者:牧芭之ちぃ (4)
事情を話すと母に、「あー、まあでもやな感じしないから、私には何にもできませんって言って何日か様子を見てみれば?」と言われました。
でも確かにそうするしかないか……。
私にはお祓いをするようなツテも何もないのです。
「ちぃちゃんは無駄に優しいからなぁ。はっきり言わないとだめなときもあるよ」
「無駄ってなに。もう……わかった。ちゃんと何もできないって言って、とりあえずお塩まいて、お風呂入ってくる」
「お塩は家入る前じゃなきゃダメじゃない?」
「えぇえ……」
結果からいうと、その後は特になにも起こりませんでした。
男の子と部屋に二人、という状況に着替えに気を使ったりお風呂入りにくかったりはあったものの、私が必死に訴えた「申し訳ないが何もできることはない」という言葉に納得してくれたのか、三日後には「あ!もう声聞こえないよ」と母に言ってもらえました。
(本当に怖くて毎日夜母に電話して確認していました)
おいで、と呼んだのは私なので私が悪いのかもしれない。
とは思いつつ、幽霊だろうと人間だろうと無理なものは無理だとも思いました。
誰かを抱きとめるには責任が伴うのです。幽霊だろうと、人間だろうと、です。
そんな風に思った私ははっきりと気持ちを言えるようになったりもしたので、総合的にはよかったのかもしれません。
頭の隅でいつも、私は私と私の周りの好きな人たちのことしか抱えられません、と考えています。
そのおかげか、その後私は霊体験をしていません。
不思議な事ってありますね。
頼られてしまったんでしょうね~似たような体験あります。
自転車が急に重くなるの想像したら怖すぎる
応援してます
実話は、やっぱりいいですね。ゾクゾクします。
私は私と私の周りの好きな人たちのことしか抱えられません
いいですね。私もこんな感じで過ごします。
投稿者様も、優しい方なんでしょうね。