短編
2024/04/05
10:41
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「まあまあかな、そっちは?」
『結構楽しかったよ!仕事は何してるの?』
「しがないプログラマーだよ」
『意外!理系学科じゃなかったじゃん』
「そっちだって弁護士になるんじゃなかったの?」
『そのつもりだったけど…現実は厳しかったよ』
「そっか…てか結婚したんだね。おめでとう」
『一昨年ね、YouTube始めた頃に知り合った人と』
「よかったじゃん…」
『君は?良い人いないの?』
「いたけど別れたよ!だいぶ前にね」
「あ、君ではないから安心して」
『ひどーーい笑』
「ねぇなんで…」
『ごめん、そろそろ行くね…戻らないと』
「戻るってどこに?」
『私のこと見つけてね』
「見つけるってどういうこと?」
『約束だよ…』
***
翌朝、突然降り出した雨に起こされた。
どうやら椅子に座ったまま寝てしまっていたようだ。
このまま雨が止むのを待つことも考えたが、彼女との約束を果たすために私はゆっくり歩き出した。
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続き気になるー!
このお話は、これで終幕で良いと思います。
すべてを語らず、余韻を残す美しいストーリーでした。
作者です。コメントありがとうございます!
拙い文章ですが、少し実話が含まれていましてお別れの意味を込めて書いてみました。
面白そう(まだ読んで無い)