ガーンッ!
容赦ない言葉にジャックはショックを受け、涙目になる。
「うぅ…ひどいよぉ…」
「以上!本日は解散!」
「ボクのことしらんぷり!?」
更にショックを受けるジャックはほっといて、全員会議室を出た。
廊下を歩きながら火夜は詠里に質問する。
「そういえば臾鎌はどうするつもりですか?ご一緒に同行して下さるのですか?」
「さぁね。連絡はしたけど、来るか来ないかは本人の気分次第でしょ。期待はしない方がいいわよ」
そう言いながら、詠里は仕事服であるMPの刺繍が入った黒衣を脱ぐ。
「あたしは今から仕事あるけど、20時までには終わるから、集合時間には余裕で間に合うと思う。もしあたしが遅れるようだったら皆に伝えておいて。ほざいたらぶち呪うって」
「かしこまりました」
火夜は綺麗に一礼した。
「じゃあねー」
笑顔で去って行く詠里を見送り、残った時間は趣味に使おうと火夜は自分の部屋に戻って行った。
廃墟に逝っきまーす
「さぁ、廃墟行くわよ!」
「あー、ちょっと待て。今、麻己音と黒がコンビニ行ってる」
「遠足気分っ!?ちょっと!コンビニって何処の!?結構遠い筈よね!?もういいわ!あの二人は置いて先に行きましょう。黒と一緒なら麻己音も大丈夫でしょうし。あたしがあの二人に連絡しておくわ」
詠里はそう言って、麻己音と黒にメールを送った。
「これでよし。さぁ!二人除いて行くわよ!」
「何でコイツこんな元気なんだよ。廃墟行くのによぉ」
朔羅は面倒そうに火夜に聞く。
火夜は苦笑いしながら返した。
「廃墟は霊が好む場所ですからね。故郷に帰ったような気分になるのではないのでしょうか?」
「いっそ此処に住めよ」
「いくら心地が良いと言いましても、此処にはいらっしゃいませんからね。彼女の求める者が。なので、住むことはないと思いますよ」
「求める者?」
「臾鎌」
「あぁ、そうか」
火夜の言いたいことが理解出来た。
詠里の臾鎌に対する執着は異常だ。
臾鎌のためなら喜々として自分の命を失うことも厭わないだろう。
朔羅は書類を確認する詠里を遠い目で見つめた。
「…よしっ!皆、今から突入するわよ。心の準備は良いわね?」
「ねぇねぇ?いまからあそこはいるの?」
ジャックが首を傾げて詠里に聞くと、呆れた表情で言葉を返される。
「あんたは朝何を聞いてたのかしら?殴るわよ?廃墟に入るために此処に来たのよ?蹴り飛ばすわよ」
「うわぁあああああああん!!えいりもおばけもこわいよぉおお!」
泣き出すジャックに全員が頭を抱えた。
が、しかし、泣き止むのを待ってられない。
怖かったです。
句読点が多すぎて少し読みづらい。
ちょっと意味がわかりづらい
忘れられない修学旅行に、なりましたね。
ちょっとメンヘラっぽい文章がいいね