「誰か助けて!」
涙目で叫びながら必死にドアを叩いたり蹴ったりするがダメだった。
とうとう彼は意識が朦朧としだし、そのまま座席にぐったり仰向けに横たわる。
※※※※※※※※※※
暗闇の中、どこからだろう賑やかな音楽が聞こえてきている、、、
昔聴いたことのある懐かしい音楽、、、
─そうだ、これはさっき川辺に腰掛けて聴いていたあのテープレコーダーから流れていた、、
薄れ行く意識の中でSは、
前の座席に座っていた男女と男の子が椅子越しにその煤だらけの顔を出し、じっと自分を見ているようなそんな幻を見たような気がした。
【了】
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なかなか面白かったです。
こういう作品好きですね
ワクワクするタイトル
怖いというよりも悲しい
皆様、コメントありがとうございます。
とても創作の参考になります。
─ねこじろう