恐怖のタクシー
投稿者:Hiroto (2)
ある夜の繁華街、酔っぱらった男は後輩の肩を借りないと歩けないほど酔っぱらっていた。男とその後輩は何軒もはしごをしていて、気が付いたら終電時刻を過ぎていたようだった。
「先輩、終電時刻過ぎちゃいましたよ・・・どうします?」
「終電だぁ?だったらタクシー呼んで帰えればいいじゃねぇか!」
そう言うと後輩はすぐにタクシーを呼んだ。
だがしかし、そのタクシーは如何にも普通のタクシーには見えなかった・・・
「先輩・・・このタクシー、なんか変な感じしませんか?」
「変でもなんでも、帰れればいいじゃねぇか!」
怒鳴り散らすかのように言うと男はタクシーに乗り込み、すぐに後輩も乗った。
男は運転手に男の家に向かうように伝えるとタクシーはすぐに発車、それから暫くすると霧がかかったせいか、回りの景色が見えなくなってきた。
「先輩、外の景色が何も見えなくなっちゃいましたよ?」
「確かに、景色が見えなくなってきたな・・・おい運転手、これ本当に俺んちに向かってるんか?」
そういうと運転手は首を頷け、そのままタクシーは走り続けた。
それからまた時間が経ち、男はイライラを隠すことが出来なくなり、とうとう運転手に怒鳴り声をあげた。
「おい、運転手!お前本当に俺んちに向けて走らせてるんか!?」
そういうと、運転手は「えぇ、向かっておりますとも。あなたの家である地獄に・・・」と言った。
男と後輩は「じ、地獄!?」とびっくりした。男は「なんで地獄なんかに俺んちがあるんだよ・・・!?」と言った瞬間、頭の中になにかの刺激が走った。「そうだ・・・俺、死んだんだ・・・」
この男、仕事のストレスが重なってしまい後輩に対して色々嫌がらせなどをしてしまい、直接ではないが後輩を殺してしまった。そのショックからか男も突然死してしまった。
「先輩、やっと思い出しましたか・・・僕たちもう死んでるんですよ・・・」
「そうか・・・俺、もう既に死んでたんだ・・・しかも後輩を殺してしまったから地獄に落とされたのか・・・」
「先輩、僕も一緒に行きますから、罪を償ってください・・・。」
タクシーけ系の話は面白かったです。
結構怖い
次回作、楽しみです。