有言実行

私の父は、よく俺が死んだらあの世があるかどうかをどうにかして知らせるからなと言ってました。
霊感がある父で、私が産まれる前のとある日に

テレビで箱の中身はなんでしょう？視聴者のみなさんも考えてくださいという企画をやってたそうです。
するとすかさず父が箱の中にこんな柄の着物着た
市松人形が入ってるぞと言い当てたそうです。母がほんまに？とテレビを見ているとほんとに市松人形が入っていたそうです。

そんな父が私が高校生の時にガンで亡くなりました。
遺体が1晩だけ、家に帰り一緒に過ごしました。

そして次の日に、お通夜の為、父と家から出発しようとすると、晴れ渡っていたのに大雨が降り出しました

葬儀会社の方が父の棺をストレッチャーに乗せて
ワゴン車に乗せようとすると、ストレッチャーの足の部分が上手くたたむことが出来ず、乗せられませんでした。もう一度車から下ろし、今度は勢いよくガッチャン！とやりましたが結果は同じでした。
数度繰り返し葬儀会社の方が顔面蒼白になりだした時にようやく上手く車に乗ることが出来ました。
お通夜の会場に向かいながら親族のみんなでよっぽど家に居たかったんやろねぇと言い合って泣きました。
そんなこんなで、お葬式も終わり、父が居ない寂しい毎日を過ごしていたある日、骨壷からカサカサと音がしました。

母、私、弟と3人で骨壷を囲み音がなってるね～と

言い合ってました。怖いとは全く思いませんでした。49日が過ぎるまではほぼ毎晩鳴り続けてました。

父が亡くなり、1年程たったある日、私の部屋の時計が2時42分で止まってました。2時42分、それは父が息を引き取った時間でした。私の部屋の時計は父に買ってもらったお気に入りの時計で、何となく電池を入れ替えて、動かす気になれずそのままにしてました。

時計が止まり数ヶ月たった時、母が目覚まし時計が
2時42分で止まってるわと言い出しました。私の部屋の時計もその時間で止まってるよと時計を見せるとそんな事あるんやなと2人で騒いでると部屋にいた弟が俺の部屋の時計も2時42分で止まってるよと言い出しました

3人で散々騒ぎ、そういえば父はあの世があったら知らせると言ってたなと思い出しました。

それからも、色んな時計が止まりました。
電池を入れ替えたばかりのトイレの時計、母方の祖母の家の時計、そして、私が働く介護施設の利用者さんの居室の時計も止まりました。

そんな出来事が重なったので私はあの世はあると信じています。