あっかんべー
投稿者:いももち (40)
短編
2023/01/30
07:00
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友だちのAの家に泊まりに行ったときの話です。
Aの家に私を含めて3人でお邪魔し、鍋を食べたりゲームをしたり、深夜まで楽しく過ごしました。そのままおしゃべりをしていたら友人ふたりがベッドで寝落ちしてしまったので、Aと私は敷き布団で眠りました。
慣れない布団のせいか早朝に目を覚ましてしまい、同じ布団のAも起こしてしまいました。
すっかり目が覚めてしまったので朝食を買いに行こうと支度を始め、Aの後に洗面所を使って部屋に戻ると、Aはカーテンを中途半端に開けたまま「早くあれ見て!!」と囁きました。
カーテンの隙間から外を覗くと道路を挟んだ斜め向かいのアパートのベランダに女性が立っており、その人は自分の耳を限界まで引っ張りながら目を見開き、舌をべーっと伸ばしながら誰もいない道路を凝視していました。
怖くて外に出るのは諦め、ベッドのふたりが起きるまでカーテンをしっかり閉めて過ごしました。
ふたりが起きて支度を終えるとお昼近くになっていたため、さすがに帰ろうとAの家を出ました。
帰るときにそっと女性の部屋のほうをみると、洗濯物が揺れているだけで誰もいませんでした。
いたって普通のOLか主婦のようにみえただけに、異常さが際立って怖かったです。
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美容の為にやってるのかも?