別人の顔
投稿者:ぴ (414)
私はブラック企業に勤めたことがあり、そこで働いている間におかしなことがありました。
朝起きて鏡を見ると、自分の顔が別人になっているのです。
ほんの一瞬のことなのですが、ぜんぜん知らない人の顔に見えることがあって、かなり怖かったです。
疲れすぎてやばいのではないかと、病院に行こうかとも検討するくらいでした。
最初は疲れのせいと思っていたけど、何度も変わる顔に気味が悪いと思うようになりました。
そして職場の先輩にこんなことないですか?と相談してみたら、意外にも先輩に「それってどんな顔だった?」と聞かれたのです。
似顔絵が得意だった私はその特徴を絵にかきました。
それを見せると職場の先輩が「うわ・・・これってもしかして、この会社で亡くなった人じゃない?」と怖いことを言ってきたのです。
先輩の話では、この職場で働いていたせいで亡くなった人は全部で4人いると聞きました。
3人は過労死で、1人は自死したらしいです。
その過労死した3人の顔に似ているとその先輩は言ったのです。
私は怖くなって上司に相談しました。
そしたら上司に「なぜそんなことを知っているんだ?」と聞かれたのです。
先輩に聞いたと話したら先輩って誰だと聞かれました。
しかしぞわっとすることに、私にその話をしてくれた先輩は従業員の中にいないと言われました。
そして上司に「この人だった?」ととある写真を見せられたのです。
その写真は間違いなく先輩で、私がそうですというと、「冗談だろ。こいつもう死んでるから。」と凄いことを言われました。
私はこのことがあって、ブラック企業を辞めました。
私が鏡の中で見た人も、そしてそのことを教えてくれた人も、この職場で働いて亡くなった人だったらしいです。
私はこれを知って、すぐに仕事を辞めました。
今ではもしかしたらこの職場で働いて死んだ人が、私にこれ以上働いたら危ないと警鐘を鳴らしてくれたのではないかと思っています。
警告してくれたんですよ。