20年前の記憶 ー 第三話・かんのむし ー
投稿者:kana (210)
これは『Nさん』という方から、もう20年も前に伺った実体験です。
Nさんがまだ幼い子供時代のことらしいのですが、
あまりに昔すぎて詳細はよく思い出せないけど・・・
と、前置きされてからこんな話をされました。
ある日、テレビを見ていて「かんのむし」を出すことができるという番組をやっていました。
『疳の虫』とはよく赤ちゃんがぐずったときに言うセリフであって、
本当に虫がいるわけではないのですが、それを出せるというのです。
やり方は、濡れ手にたっぷりと塩をもみ込んで、そのまま1分ほどチカラいっぱい
握りこぶしを作るというもの。チカラいっぱいです。
そしてパッと指を広げると、やがて爪の先から糸くずのような細くて白い虫が出てくるのだという。それが「かんのむし」なのだとか。
子供だったNさんはそれを見て
「そんなバカなことってあるかよ~」と言いながら、やってみることにしました。
果たして・・・・
指を広げてみると、なんと、爪の先からニョロニョロと、細い糸のようなものが
みるみる伸びてくるではないですか。
「虫・・・には見えなかったけど・・・」
まるで半透明な糸くずのようなものがだんだん伸びてきたのです。
Nさんは怖くなって水道の水でそれを全部流してしまったそうです。
それから数年後・・・・少しだけ成長したNさんは、
あの時の事はやっぱり夢か幻、思い過ごしに違いないと考えて、
再び同じ方法にチャレンジしてみることにしました。
・・・確かめたかったのです。
そして・・・・再び爪の先から細い糸のようなものがニョロニョロと出たのです。
Nさんはもうそれ以来、怖くて二度と同じ実験はすまいと心に決めたのだそうです。
みなさんの家に、『塩』ありますか?
kamaです。
自己責任でよろしくお願いします。
何の仕事してるんすか?
どうやってこういう話聞いてるんすか?
↑kamaです。仕事の件は内緒です。身バレするかもしれないので。