一人暮らしの出来事
投稿者:トロッコ (1)
短編
2023/01/24
07:33
1,000view
私が20代の時に経験したお話です。
私は20代の時に親元を初めて離れて好奇心で一人暮らしをしました。
とても住み心地もよく毎日楽しく過ごしていました。
ある夜寝ている時に閉めているはずの窓からそよそよと風が入ってくるのに気づきふと、目が覚めました。
その時はまだ寝ぼけながら、お風呂場の窓開けっぱなしだったかな…と考えていると、途端に家が地震のように揺れ出しました。
私はこれはおかしいと思っていると体は金縛りで動きません。声も出そうとしたけど出せません。
私はもう怖くて仕方がなく、がむしゃらにお経を『南無阿弥陀仏』と唱え続けました。
そうすると体がフッと急に軽くなり、金縛りがとけました。私は怖くて怖くて家中の電気をつけて、パッと時間を確認すると夜中の2時過ぎでした。
草木も眠る丑三つ時。その言葉を思い出しゾッとしたのを覚えています。そしてまたその日はご先祖様が帰ってこられるともいうお盆時期だったのです。
そよそよと部屋に入ってきた風の道筋もまどから窓へと流れるように通り過ぎた感じでした。きっと霊の通り道だったのかな…と何とも不思議な体験をしました。
それ以来、怖くて毎日電気をつけて夜は寝ました。
そして早々とそのアパートから引っ越しをしてまた実家に帰りました。不思議な事はこの世にあるんだと実感しました。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 6票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。