川に落ちたはずの友達が
投稿者:二八久 (1)
今から約35年程前、僕が小学校の頃に経験した、怖いけど不思議なお話です。
国語の授業を受けた時、お話好きの先生が学校の近くの綾瀬川に河童が出るらしいといった話をしたのです。
それを聞いた僕とお友達のI君は嘘だろ、そんなの都市伝説だろと正直、信じていなかったのですが、数日後、別の友達のS君が昨日、綾瀬川に行ったら河童がいたんだよと必死に話しかけてきました。
僕の友達I君はそんなのいるわけないだろうと相手にしていなかったのですが、S君があまりにも真剣だったのと自転車で10分程で行ける場所だったのでI君と一緒に行って見ることにしました。
綾瀬川に到着してしばらくの間、川の様子を見ていたのですが、特に変わった様子もありません。途中、河童なんているわけないよなって話ながら、二人で石投げを始めました。
I君とどちらが石投げをして石がバウンドして弾むかを競いあったのです。二人で夢中になって石投げをしていたらいつの間にか暗くなってきたので、そろそろ帰ろうかとI君に話しかけようとしたら「うわっ」と叫んで、I君が川に転落してしまったのです。
一瞬、「えっ」とビックリしたのですが、川の中に転落したと思ったI君が川の中に立っていたのです。
その後、I君が僕の所にやってきて「川の中にいた誰かが僕を助けてくれた」と行ったのです。I君はほとんど水に濡れている気配もなく、靴や足下付近が水で濡れていた程度です。
それから二人で帰宅するときI君が「僕を助けてくれたのは河童かもしれない」と話していました。
本当に河童がいたのかどうかはわかりませんが、川に転落したI君がほとんど水に濡れることもなく無事だったのは不思議な体験でした。
普通に河童はいると思う(学校の先生が高校生の時に河童を見たっていってたし)