姿が見えない、娘の初めての友達
投稿者:ぴ (414)
私の娘はすごく内向的で、小さい頃は友達が少なかったです。
私も夫もそれを気にして、大丈夫か心配していました。
小学校に通いだしたときも、なかなか友達ができなかったようで、いつもしょんぼりとして帰ってきたのです。
だけどある日、急に友達ができたといい始めて、親としてはとても安心しました。
あの日は久しぶりに仕事が早くに終わって、庭で草木に水をやっていたのです。
そしたら遠くから娘の楽しそうな笑い声が聞こえてきました。
私は例の友達と一緒に帰ってきたのかと思って、わくわくしていました。
友達にお菓子でも出してあげようとしたのです。
だけど、よく見たら娘は一人で帰ってきていました。
一人なのになぜか大きな声で、きゃっきゃと笑っているのです。
さらに近くに誰かいるかのように、隣に話しかけてもいました。
その様子を見て、娘が心配になりました。
娘が帰ってくるなり、私は「今日は友達はいないの?」とさりげなさを装って聞きました。
そしたら娘は「え?」ていうのです。
「いるよ。隣の子がそうだよ。」と真面目な顔で言うのです。
私は娘から「まこちゃん」という友達を紹介されたけど、ずっと誰もいないところにしゃべりかけて怖かったです。
何の冗談かと思いました。
娘から「家にあげてもいい?」と聞かれて、私は思わず頷きました。
なんとなく、全部否定したら友達がいない娘の精神が持たないかもしれないと心配したからです。
だけどその日、不思議なことがありました。
まこちゃんを家にあげた後、玄関を見ると見たこともない、知らない黄色の子供の靴が置いてあったからです。
見覚えのない靴で、とても不思議に思いました。
けれど娘が姿の見えない友達を見送った後に玄関を見たら、その黄色い子供靴が無くなっていたのです。
私が聞いてみると、娘は「まこちゃん(友達)の靴」と言ったのです。
数か月、このような娘の言動に悩み続けたのですが、それからしばらくして娘にも普通の友達、つまり、私にもちゃんと姿が見える友達ができて、自然とまこちゃんの話はしなくなりました。
大きくなった娘に、「あれは何だったの?」と聞くけど、いつもはぐらかされてしまいます。
娘には一時期、普通の人の目には見えない友達がいたのかもしれません。
子供あるあるですね。