葬祭場跡地に住んでた話
投稿者:PyoRa (3)
数年前の話になります。
当時、学生だった私は知らない土地で一人暮らしをすべく物件を探していました。
何件か内見してとても気に入った物件に出会いました。
葬祭場跡地に建てられたものでしたが、綺麗で新し目なアパートで、横に連なった造りでした。
一階だけの部屋と一階がちょっとした物置で二階への階段がある部屋が交互にありました。
私が住んだのは二階のある部屋でした。
一人で住むには広すぎるくらいのリビング、和室と洋室があってトイレとお風呂も別で最高の物件でした。
ただ、この部屋に住みだしてから金縛りにあう事が増えました。
新しい環境で新しい暮らしが始まり、疲れているのだろうと思っていました。
ある日の休日、お昼ご飯を食べて少し昼寝をしようと和室で寝転んでいた時、金縛りにあいました。
いつものやつだ、と特に気にもせず動けるようになるのを待っていました。
しばらくして、とても大きな耳鳴りが聞こえ始めました。
部屋の真上を飛行機が飛んでいる、そんな轟音が聞こえました。
その音が小さくなってくると、今度はざわざわと人の声が聞こえました。
女の人、男の人、たくさんの人が結構大きな声で話してるのに、内容は全く聞き取れないのです。
いい加減怖くなって、それでも動けずにいると今度は階段を上がってくる音が聞こえました。
スリッパを履いて上がってくる音です。
しかし、我が家にはスリッパは無いのです。
隣の家?と思った所で、私はとても怖くなりました。
両隣は一階しかない、階段があるのは私の部屋だけ…
ものすごい恐怖に襲われている間に長い金縛りが解けました。
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。