帰ってきたおじいちゃんとおばあちゃん
投稿者:petitアロハ (1)
私の祖母は1年前に、亡くなりました。
その後すぐに、後を追うように祖父が亡くなりました。
元々霊感がある私は、お葬式の時点で「あ〜2人ともいるなあ〜」と感じていました。
成仏していないわけではなく、孫のわたしたちに会いに来てくれている感じでした。
無事にお葬式も終わり、亡くなった祖父母の家で遺品整理をしていた時、父から提案がありました。
「ここに住む?」と。
私は旦那と、旦那の実家で生活していて妊娠が発覚して間もない頃でした。
義母のいびりに迷惑していて、引っ越しを考えていた矢先のことだったので旦那も喜んでいました。
父も両親の家が空き家になってしまうことを心配してましたし、わたしたちにもありがたい話でした。
そうして、1週間以内に家具の入れ替えや引っ越しが終わり、夫婦2人の生活がはじまった時です。
旦那が「おばあちゃんっていつもここに座っていたの?」と、祖母がいつも座っていた場所を指差しながら言ったのです。
「なんでわかったの?」と聞いたら、「ここに座ると暖かいんだよね」と。
旦那は祖父母に会えていなかったので、私はびっくりしました。
ちょうどその時も、亡くなった祖母がそこに座っていましたし。
生活に慣れて2週間ほど経った時です。
2階には、祖父の趣味部屋があります。
絵を描くことが大好きだった祖父の遺品は、全てそのままにしてあるのですが、その部屋から足音がしたのです。
しかも普通の足音ではなく、祖父が愛用していたスリッパの足音でした。
「あ、おじいちゃんも帰ってきたんだ」と嬉しくなりました。
それからは、毎日同じ時間に階段を登っていき、祖父の部屋に入っていく足音が聞こえています。
怖がりの旦那も、「不思議と嫌な感じはしない」と言って穏やかに生活できています。
こうしてこれを書いている今も、2階から足音がしています。
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