私の行く先々に居る子ども
投稿者:すもも (10)
「はっ?」
思わず発した声が思いの外大きかったので瞬時に口を塞ぎました。
幸い、子供は私に反応しませんでしたが、小刻みに肩を揺らしているところを見ると、また昆虫でも食べているのだろうと容易に想像がつきます。
さすがに三度目となると少し慣れたように子供の後ろを黙って通りすぎますが、どうしてこの子供は毎度私の通り道に出現するのか疑問に思いました。
まさかストーカー?
子供が?
そんな思いを抱きながら私は横目でちらりと子供を見やると、子供は今日も豪快に昆虫を食べていました。
そして、よせばいいのに、この時の私はどうしてか余計な一言を言ってしまいます。
「…気持ち悪い」
私自身うっかり溢してしまった一言にビックリしましたが、その瞬間、子供の咀嚼音がピタリと止まったかと思えば首をグリンと回してこっちを見てきたので、二度驚いてしまいました。
と言うか、首があり得ない角度に回っていたので、ずっと「???」と頭が混乱していました。
まるで熊と遭遇したようにしばらくお互いが固まっていたのですが、子供がスッと立ち上がろうとしたところで、私は駆け足でその場を立ち去りました。
それはもう全力疾走で走ったので、自宅に着いたときには体力が尽きて玄関に倒れこんでゼーゼー言いました。
マジであの子供は何なんだろう。
考えれば考えるほど訳がわからない子供のせいで、私は頭がこんがらがっていました。
そのせいなのか、その晩はあの子供が出てくる夢を見てしまい、一度深夜に飛び起きてしまいました。
夢の内容は、自宅で私が寝ているとどこからかバリバリといった音が聞こえるので音の出所を探すように夢の中の私が室内を歩き回るといったものです。
夢の中の私が玄関を開けたところ、扉の向こうにはあの子供がいて、子供が漫画キャラクターのように口を縦に大きく開口したところで目が覚めました。
気味の悪い夢。
私はかなり発汗していたらしくシーツがびしょびしょでした。
水分を取るために冷蔵庫に向かい、水をコップいっぱい補給します。
その時、どこからか『バリバリ』と音が聞こえてきたのです。
反射的に身構えた私は、コップを置いて耳を傾けます。
音の出所を探ると、どうやら玄関側、まさに夢の再現をするように玄関の外から聞こえている事に気づきました。
と言うことは、このドアの向こうにはあの子供が居て、開けた瞬間に夢のように大きく口を開けて……。
そして、私はどうなるのだろう……。
そんな不安と恐怖が鳥肌を立たせるのですが、私の体は意志に反して引き寄せられるように玄関に向かって歩き出すのです。
しかし、私がキッチンと玄関の段差でバランスを崩すと、突っ伏すような体勢で踏みとどまり、偶然視界にドアスコープが入り込みました。
そうだ、ドアスコープから外を見れば平気かもしれない。
段差を踏み違えたせいか、不思議と体が軽くなったはいいものの、私の衝動はすっかり好奇心に染まっていてどうしても外が見たくなっていました。
ドアを開けるのは怖い。
でも、ドアスコープなら少し平気に思えたのです。
なかなかエグい
怖い!
ううう…虫…キモい…怖い…
むちゃくちゃゾッとした
その子供は一体何がしたかったのでしょうか……?
子供の目的がわからないのが余計に怖い…
普通に怖
虫食ってるとしおを想像してしまった
よお虫(そこら辺の)なんか食えんな・・・
ためはち
キモいしこわい、、、
ただの放置児だとしても虫を貪り食ってたら相当ヤバいし怖いな